まずはじめに
- 本研究室では計算機資源を効率よく使用することを目的としています.
- オペレーティングシステムやミドルウェアと言った基礎が資源を適切により効率よく利用できる方法を模索します.
- 私達が普段利用しているアプリケーションやサービスをより速く快適に利用することができます.
最近の研究紹介
- プロセスの資源待ち時間を削減する資源利用制御機構
- 非同期システムコール処理機構
- 人の動作を記録した加速度センサ値の解析
- DBMSの動的パラメータ設定
プロセスの資源待ち時間を削減する資源利用制御機構
- プロセスによる計算機資源の独占によってスループットが低下する.
- Control Group が適切に資源配分を行うことで全体の性能を向上することができる.
非同期システムコール処理機構
- OS の機能を利用するためにシステムコールを使用する.
- システムコール発行時 OS 側の処理とプロセスの処理を別スレッドで行う.
- 非同期処理が可能
- マルチスレッドを活かすことができる.
- Web サーバなど多くの処理を行う場面で効果が期待できる.
- Web サービスの高速化,低コスト化が可能.
人の動作を記録した加速度センサ値の解析
- LSTM 法と CNN 法を用いて人の歩行時の動作を解析して個人識別の可能性を調査.
- 個人識別が可能になることで公共のスペースで離席したときの盗難防止対策として利用できる可能性を探る.
DBMSの動的パラメータ設定
- SNS やショッピングサイトの Web サービスではデータの保存に DBMS(Database management system) を用いる.
- DBMS の最適な設定値を探索し,動的に設定を変更する.これによって DBMS の性能向上が見込める.
- DBMS の性能が上がることで Web サービスを提供するためのコスト削減や高速化が期待される.